2008年1月17日木曜日

ふむふむ、なるほど


”お楽しみ”を「満喫」しつつも(→1月10日)、帰りは、書店によって、商売道具を購入していたのですが、その時買った1冊が、実に面白い。

「はじめに」(序章部分)と、終章の終節、目次、他、本文は拾い読みしただけの段階で、思わず、「福祉理論フォーラム」1)(すみません、公開Webページは無いのです2))で取り上げてほしいとリクエストをしてしまった。だって、ソーシャルワークを専門としている方や、社会福祉の価値・固有性にずっとこだわっている方などの、見解が聞きたいのですもの。

読了もしてないうちに、何故、強力プッシュかというと、
どう考えても相反すると思われるソーシャルワーク理論が、乱立・並列で紹介されている状況が、どうにもこうにもよくわからず、もやもや感を抱えたまま社会福祉援助技術総論を担当しているワタクシですが、そこが、ちょっと(だけ?)解消・・・されそうな気がする、からです。
著者が同世代(これはこれでショックではあるが)というのも、読みやすい点なのかもしれないですね。


で、読了前ではあるのですが、忘れないうちに1点メモ。
やっぱ、見学実習で3分の1が欠席になっちゃう回の映像素材は、「レディバード・レディバード」で決まりだな。
イギリスの児童虐待とソーシャルワークの専門性との関連を述べた箇所で、改めて、「レディバード・レディバード」の背景が、とてもよくわかりました(時期的な照合は、ちと、必要だが)。
今年度は、時間の関係3)で、「ヨコハマメリー」(92分)にしてしまったのだが。悪くはなかった4)と思いたいが、学生さんの反応を見ていると、どうも、こう、表面上は起伏が少ないドキュメンタリーは、ちと、きびしかったかな、と(内容も、濃いっちゃ、濃いが)。
授業の展開上も、やはり「レディ~」の方が適切のように思われる。
・・・前に、山森亮5)さんに、「レディ~」を福祉の授業の最初に見せるという話を聞いて、それはどうかと思ったのだが(やはり、”最初”は、というか、1年生向けの授業では、いくら私でもできませんが)。
さて、どうするかな。

1) 「運営方針」の書類が埋もれてしまった(^^ゞ え~っと、都立大の小林(良二先生)ゼミの延長線上の研究会(と、私は認識している)。私が、研究上、最も畏れている人々が勢ぞろいしている(その割には、昔から・今も態度がでかいワタクシ・・・)。しかし、知的刺激にあふれた、とても楽しい研究会。同時に、その後の懇親会が恒例となっていて、そちらを(も)楽しみにしている人も多いという説もある(でも、たいてい、理論・研究上の話が果てしなく続く、おそろしい懇親会でもある)。
2) 小林ゼミの慣例で、論文等の草稿を検討するということも研究会の内容の一つであるため、発表前・直後の報告内容があり、著作権や研究者としての業績等の観点から、”公開”ページにはしていない(と、理解しています)。けして、門下生?以外ダメという閉鎖性からではない。
3) 「レディ~」は102分のため、昼休みが前後にないと、学生さんにちょっと気の毒。
4) 例えば、感動的なラスト、野暮かもしれませんが、老人福祉・高齢者福祉の歴史を感じます。
5) この方も同年代で、自分と比較してショックを受ける方ですが、ケン・ローチの映画のことを話すことができる数少ない人の一人。

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