2007年8月1日水曜日

前期の講義終了

今日で、前期授業が終了。
私の担当は、
社会福祉援助技術総論(1年対象の講義形式、必修科目なので120人弱)と、
社会政策学(2年選択、だが、3年・4年も参加あり。全くの選択なので、極めて少人数のゼミ形式)、
という、社会福祉・社会政策の学問的?常識からみると、同一教員が担当する科目じゃないと思いますが、諸般の事情により、こうなっちゃっているわけです。しかも、授業形態、間逆だし(専任教員ならともかく・・・)

社会政策学は、師匠らに無謀と言われつつ、スピッカー『社会政策講義』を輪読している。
古き良き時代の名残が存分に残った、少人数教育の国公立社会科学系出身者としては、自分が育ってきたゼミ形式を踏襲しているわけですが、
最近の忙しい私学の福祉系学部の学生さんにとっては・・・どうなんでしょうね?
扱っている本は、読みやすい翻訳で、また、各章が手短なので、
思ったよりも、それなりに、皆さん、レジュメを作ってくるので、ちょっと安心。
逆に、さらっと進みすぎる場合があり、まぁ、その辺は、議論の背景の解説や、
論文の組み立てを考慮しながら文献理解をするよう、コメントするのは、
教員の役目なので(どこまでできているかは、別として)。
新書もいいかな、と、毎回、思わなくもないですが、
こういう機会でもないと、たぶん、この手の文献を読まないので(わが身を振り返ってみても)、学生さんには、ちょっと、背伸びをしてもらうことにして、このテキストは続行かな、と思います。
自分の課題としては、もうちょっと、質問が上手にならないと。
師匠の足元には、まだまだ及びません。

社会福祉援助技術総論は・・・何故、ワタクシメがこの科目を担当しているのか、
師匠や院時代の仲間からは、失笑されているのですが(^^ゞ
いろいろいろいろ、思うところはある(あった)ものの、
こう思うことで、モチベーションを維持することにしています。
主なターゲットとしては、
将来、新潟で活躍するであろう、福祉現場の人達の基礎作りをするのだ・・・と。
福祉の現場に行かないとしても、良き職業人に、皆さん、なって欲しいですし、
福祉の応援団をつくらないといかん、と(”世論”を味方につけないと、ね)。
そう思えば、学生さんの実習やら、就職やら、直接的に責任のない立場も、気楽でよいかな、と。
また、講義で話すことで、結局、自分の身になるよな、と、最近、つくづく、思いますし。

ただ、まだ、準備やら何やらの、自転車操業が続いており、
そんなこんなで、”割が合わない”仕事から脱却していないのが、最大の問題。
昨年後期の後半から、パワーポイントを導入したら、もはや、手放せなくなってしまった。
(一時期、パワポの活用を力説していた師匠に対し、プレゼンはともかく、授業ではどうでしょうかねぇ、と冷ややかな態度をとっていたのに・・・)
配布レジュメは、そこそこ修正しつつなので、まぁ、いいとして、
パワポ作成に、毎週、追われる始末。
え~ん(T_T)、今年は、さすがに、もうちょい、楽できると思ったのにぃ。
ま、こっち(技術総論)も、テキスト、よほどのことない限り固定することにし、
テキスト基本としつつ、順番等、多少、入れ替えつつ、全体の流れも、だいたい定まり、なおかつ、つい、言いたくなる社会政策系の話も、別に話す場ができたので、
(滅茶苦茶な組み合わせが、案外、悪くないのかも)
もうちょいシンプルになるんじゃないですかね、たぶん。
・・・やはり、パワポは、手放せないですね。
「例え話し・脱線話しが、わかりやすい・面白い」という声と、
「例え話し・脱線話しになると、話がどこに行くのか、わからなくなる」という声の両方があるのですが、(その場で、具体例を考えていることも、しばしばある、ことは否定しません (^^ゞ )
今、この話をしているんだよ、と、画面に示しているのは、良いようですね。
・・・こんなに、甘やかして、いいのだろうか、と、思わなくもないですが・・・
だって、学生諸君、私が学生の頃は、例えば、退官直前の某教授は、
1→2→3→4→5
と、話し(講義)が進むところを、
2と3の間あたりで、最近、読んだ本の話しやら、陸軍(だったか海軍)幼年学校の体験談やら、時空を超えていろんな話しが入り、3に進むのかな、と思ったら、5に飛んで、あれれと4にもどって、3は忘れられる・・・といった具合の講義もあったのだよ。

で、予想通り、
試験は難しいっす
という悲鳴が・・・
社会福祉士国家試験の過去問題から、しかも、1部、5択にせず、選択肢をバラして1問づつ○×にしたり、また、(1年であろうと)事例問題も、容赦なく、出題しますからね。へへへ。
・・・という反応があるということは、自分が思っている以上に、どうも、ややこしい話し方をしているらしいということがわかってきたり(と、授業終了後に質問に来た学生に言ってみたら、うなずいていたので、そうなんだな、きっと)、教室後方の集団も、試験だからでしょうが、配布資料などに基づきながら(持ち込み可にしているので)、それなりにお勉強している様子が伺えたり、とりあえず、好意的な声を聞いたり(ま、わざわざ、話しにくるのは苦情はないだろうが・・・)、後期は(も)、ちゃんとやろう、と、思えて、まぁ、良かったかな、と。改良点は細々ありますが。
講義・授業は、(ここに限らず)今までも必要に迫られてやることがありましたが、実は大嫌いな仕事であった私にとっては、かなりの進歩であります。

ただ、準備されていると思い込んでいた試験問題が印刷されておらず、
試験開始が遅れてしまったのは、大失敗でした。私としたことが・・・
(やや直前にメール送信したので、嫌な予感はしていたのですが・・・確認tel入れれば良かった)
・・・いや、ホントは、試験問題は、前週に渡すのが目標なのですが、いまだ、達成したことがなく。
後期こそは、実現するぞ!

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