2008年8月4日月曜日

目的・対象と実践・具体化レベルが異なると

今まで、いくつか、”なんちゃって”調査をしてきたワタクシですが、今年もまた調査票をつくっております。
今回は! 少々しっかりとできそうなのですが1)、だからこそ、研究的に興味深いことに目がむいたりして。久々に、調査法の文献やら、なにやら、引っ張り出している

個別援助(あるいはケアマネジメント)のアセスメントにおけるエンパワメント2)、ストレングス視点のアセスメントは、お題目ではなく(ココ、大事)重要である!と、認識しているのですが。
IT関連の支援技術・機器に関連させて、しかも、自記式アンケート票に落とそうとすると、もう、動作について「できる/できない」で、設問をつくらざるを得ないのである。個人的には、ものすごく、違和感があるのだが。

一つには、”聞き方”の問題。アセスメントでは、双方向のコミュニケーションがあるのと、とっかりとしては、評価する(記入する)のは、援助者であるのに対し、アンケート票は、ともかく文を読むだけでわかるようにしないといけないし、選択肢もあいまいなことでは困るのである。
といった、形式上の制約は、まぁ、しゃあないなぁ、と。
(もうちょっと、つっこんで考察することもできる問題ではあるが、略。)

もう一つは、よくも悪くも、支援機器は、身体のある部分を補うものだということが、改めて、痛感。
私は、お題目ではなく(ココ、大事)、「人の手助けを借りて15分で衣服を着、仕事に出かける等社会参加できる方が、自分で衣服を着るのに2時間かかるために家にいる他はない状態より自立した生活である。」という、”自立観”を提示した自立生活運動の信奉者なので、
・援助があったほうが楽にできる、
とか、
・動作全体に介助が必要
といった、できる/できない、ではなく、介助の必要度を把握するような選択肢を好んで使うのですが、どうも、支援技術・機器から設問を組み立てると、できる/できない、に、なっちゃうんですよね。
(もうちょい、工夫の余地はあるかも、と、つらつら、再度、考え始めておりますが。)
なぁ~んでかなぁと、思ったら、支援技術・機器からみると、やはり、ターゲットになる動作が細かいのですよ。そこだけみると、こりゃ、個別モデルにならざるを得ない。

こんなことを、ふと、考える余地があるのは、なんか、ちょっと、研究者っぽいですよね。

・・・まぁ、バタバタはいつもの如し、で、7月中に出来てるハズの調査票が・・・。
いやまぁ、作業が進んでいないのに、ホイホイ、出張入れちゃったり、わかっちゃいるけど、やっぱり講義があるうちは、それに結構時間をとられるんだよなぁ・・・というのは、ハイ、言い訳でございます。

1) じゃあ、今までのは、なんだったんだ、という声もあろうかと思いますが。私的には、純粋(?)な研究目的というよりも、いや、もちろん、やるからには、調査設計はちゃんとしますが(一応、シロートとは一味違う技の見せ所でもあるので)、諸々の事情の中での”落とし所”をどうするのかに力点があったように思い。とはいえ、扱う領域の性質を鑑みて、”これでいいのだ!!”(合掌)、とも思ってはいるのですが。

2) この件に関しては、ホント、いずれ、きっちり、落とし前をつけねばならん(と、言い始めて、早10年近く・・・)。

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