2008年8月27日水曜日

崩れてきたな

ぼやきと、お楽しみネタばかりも何ですし、ちょうど、「めざましテレビ」で、解説ニュースをしてたので。

後期高齢者医療制度に関する騒動は、ある程度、想定内のことでしたが(問題が深刻ではない、というわけではないので、その辺、誤解なきよう)。
数日前に流れた、西濃運輸の健保組合が解散して、政府管掌健康保険(政管健保)へ移るというニュースは、衝撃的でした。
財政調整機能が崩れるじゃん。いよいよ、企業福祉は、成り立たなくなってきますね。企業が持っていた(と思われる)日本の中間組織の良さが、崩れ去っていく動きは、もう、止まらないのかなぁ1)
こういった動きが続くようなら、社会保障制度は、もう、本当の意味で一本化していくしかないのではないかと。財源を社会保険で続行するのか、税金主体にするのかは、悩ましい問題ではありますが。

・・・いかん、もう、出かけないと。

1) 一通り、用事を済ませてから出かけることにしたので、ちょいと補足。
なんだか、のん気な他人事のような書き方になっていますが、社会保障については、自分自身の状況としても、切実な問題ではある、という、現実的な話が一つ。
もう一つ、社会政策の議論としては。個人的な価値観・価値判断としては、年金・医療などの(日本で言うところの)社会保障は、(勤務先を経由しないで)個人アカウントにすべきと思ってはいる(税金でやるのか、社会保険でやるのかは、微妙)。その仕組みとセットで、ベーシックインカム(基本所得)制度があれば、働き方が自由になるのになぁと、ホントに思っています。
とはいえ、歴史的経過や、人間社会の集団特性というものがあるので、現行制度も、よく考えられた仕組みだよなぁと、感心してもいるわけです。
が、社員の標準報酬をごまかして、企業負担を少なくしていた、という”不正”は、”不正”だからニュースになるわけで、そういったレベルではなく、そもそも、健保組合から政管に移行してしまおうという、合法的な、しかし、”共助”の精神を企業側がかなぐり捨てるかのような動きというのは、社会保障制度の根幹を揺るがすもの、ひいては、日本社会の変化(大げさに言えば、崩壊)も、ここまできたか・・・と。
・・・”あやしい人”のワタクシですが、たまには、本来的に専門領域(の割には勉強を、相当、怠けていますが)の社会政策の話をしてみました。

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