2007年9月1日土曜日

感想「生きる」

【追記 2007.9.10.】
録画したのを、部分的にしかみてませんが。
松本幸四郎版「生きる」、思ったよりも、良かったです。
恐るべし、松本幸四郎。(でも、歌、うますぎ(^^ゞ )
そして、おそるべし、黒澤明。
みた範囲では、変更されたのって、主人公の病名と(胃がん→膵臓がん)
告知の状況くらいじゃないですか。
すごいなぁ。

全体的には、そのうち、ゆっくりと観ようっと(・・・っていつだろう?)

そうそう。
佐藤浩市版「天国と地獄」も、ちらちらとしかみてませんが、良かったですねぇ。
妻夫木くんは、おばかで平凡な青年(好青年ではなく)を演じたら、
天下一品だと思っていましたが(「ウォーターボーイズ」「ジョゼと虎と魚たち」など)
悪役もいけますね。
・・・NODA MAP「キル」、どうしようかな。

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脱線・余談ネタは、書けるうちに、書いちゃおうと思います。
「生きる」のことです。



黒澤明の名作「生きる」は、本当に好きな映画で、
Myベスト3から落ちたことないくらい。
(「生きる」と、ケン・ローチ「大地と自由」は、今のところ、不動なのですが、
 3つ目の席が、その時の気分によって、入れ替わっている、という感じでしょうか)

いつ、観たのか、記憶に定かではないのですが、
(ここ数年は、鑑賞リストがあるので、辿れるのですが)、
たぶん、通院・入院期間の真っ最中で、それもあって、思い入れが強いのでしょう。
最近(といっても、数年前か?)、草なぎ剛の名優振りがいかんなく発揮された、
傑作ドラマ「僕の生きる道」は、
現代版「生きる」だなぁ、と、これまた、すごく印象に残っています。
(アノ、ブランコの名シーンが! TVドラマでは、
 ”偶然、そのようなシーンになった”とのコメントが、たしか、出ていましたが)

で。こんな話しを、何故、お仕事モードのブログでつらつら書いているのか。
「生きる」って、まぁ、なんと、キューブラー・ロスが『死ぬ瞬間』で書いている、
「死の過程の諸段階」に、ぴったりハマっているのでしょう!!、なんです。
これもまた、意図的に、というわけではなく、
黒澤監督が何かのインタビュー記事に述べていたように、
”追い詰められた(だったか、死に直面した、だったか)人間を描きたかった”ために、”偶然”、そうなったのだと思われます。
(でも、私は、有名な「死の過程の諸段階」の、
 具体例の解釈には、ちょっと異論がありますし、
 さらにまた、このプロセスを、「障害の受容プロセス」に応用することは、
 間違っているのでは、と、直観的に思っていますが、詰めて考えていません)

ということで、かつて、授業でも使ったことがあるのですが、
何せ、「生きる」は長くて、前後編に分けねばならず(つまり、2コマ必要)、
さすがに、それはどうかと思って、最近は、封じ手にしています。
(集中講義のような、長丁場では、アリ、かもしれませんが、その機会もないので)



といった、難い話しも、できなくはない「生きる」ですが。
ま、良いものは、それ自体で、良いのです。

しかし。
不安なのが・・・松本幸四郎は、違うと思うんだよなぁ・・・
(「王様のレストラン」「ラ・マンチャの男」など、
 松本幸四郎は、とっても好きな役者さんなんですけどね、念のため。
 「HERO」は、期待してますし。)

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