日本社会福祉学会と、その後の公開研究集会を通じて、つらつら考えたのは、
現場・実践と研究の関係、でした。
古くて新しい、というか、しつこく出てくる話題ですね。
私の感覚では、よく語られる、というか、前提としてある
現場・実践 - 研究
という図式は、ちょっと、違っているように思います。
実は、もうワンクッションあって、
現場・実践 - 研究1 -研究2
という図式・関係じゃないかな、と。
研究1と、研究2、どう言えばいいのか、すぐに思いつかないので、とりあえず、こうしておきますが。
研究1のレベルでは、現場・実践を言語化したり、調査したり、データ化したり、ということで、これはこれで、とっても、骨の折れる、時間と労力を必要とすることです。(←私が言うと、それなりの、説得力があると思いますが(^^ゞ )
よく言われることで、私もそう考えますが、福祉は、実践の学なので、この研究1は、欠くことのできない、とても大事な領域です。
しかし。
そのレベルでの”研究”と、ちゃんとした・しっかりとした”研究”(≒学問?)には、まだ溝があるというか、飛躍が必要で、研究2のレベルになるには、概念化(実体概念ではなく、分析概念での)などの、
論理一貫性のある論述が必要、と、思います。(その意味で、ある現実の詳細がそぎ落とされる面はある)
その意味で、学会シンポで、高山恵理子さんが報告していた、実践と研究は、異なった論理で展開している、という、挑発的な整理・提案(しかし、我ら同一の門下生の中では共有している前提)が、どのように受け止められたか、興味のあるところです。
福祉は、実践の学なので、堅実な研究1の蓄積がなければ、より深い研究2にはならないのだろうな、と思いますが。
・・・言うは易し、行うは難し、ですね。
だいたい、研究1のレベルでも、諸般の事情により、やっつけになること、多いですからね(←自戒もこめて)。
そんなことでは、いかんのだが。
0 件のコメント:
コメントを投稿